STOMA Néo-ART Project 2026 開催日・会場が決定いたしました

Centre-Scientifique-de-l'Académie-Polonaise-des-Sciences

皆さま、いつも一般社団法人日本福祉医療ファッション協会の活動を温かく見守ってくださり、誠にありがとうございます。

このたび、私たちが心を込めて準備を進めてまいりました STOMA Néo-ART Project 2026 の開催日、そして会場が正式に確定いたしましたことを、ここにご報告申し上げます。


■ 開催日

2026年10月6日(火)


■ 開催会場

Scientific Centre of the Polish Academy of Sciences in Paris (ポーランド科学アカデミー パリ科学センター)

パリ16区、エトワール凱旋門にもほど近いこの会場は、20世紀初頭に建てられた由緒ある館を、いまもそのまま受け継いでいます。


■ 歴史が刻まれた、国際外交と知の舞台で

この館の歴史をひもとくと、ヨーロッパが大きな転換点を迎えたあの瞬間に行き当たります。

1919年 — ベルサイユ講和会議。

第一次世界大戦後、世界の地図が描き直されたあの歴史的会議に際し、ポーランドの独立を世界に認めさせるためにユゼフ・ピウスツキが派遣した代表団は、まさにこの館を本拠地として活動しました。ロマン・ドモフスキをはじめとする外交官・知識人たちが連日ここに集い、生まれ変わろうとする国家の輪郭が、この館の客間で議論されていったのです。

そしてその客間には、マリ・スクウォドフスカ=キュリー(キュリー夫人) の姿もありました。ポーランドに生まれフランスで二度のノーベル賞を受賞した彼女もまた、女性として、移民として、そして一人の科学者として「壁」を越え続けた人でした。

時代をさらに遡れば、ここはクレルモン=トネール家のサロンとして知られ、若き日の マルセル・プルースト もしばしば足を運んだ場所だと伝えられています。

外交、科学、文学。そして「人間の尊厳」をめぐる対話。 一世紀以上にわたり、国境と分野を越えた人々がこの館に集い、言葉を交わし、新しい時代を切り拓いてきました。

現在は、ポーランドとフランスをつなぐ国際的な学術・文化交流の拠点として、世界中の研究者・芸術家たちを迎え続けています。


■ なぜ、私たちはこの場所を選んだのか

「自分の身体は、隠さなければならないものなのか」
「医療を伴う暮らしは、美しさから遠い場所にあるものなのか」

そう問われ続けてきた歴史を、私たちはいま、静かに、しかし確かに塗り替えようとしています。

ある国が「私たちはここに在る」と世界に宣言した場所。
ある女性科学者が「壁の向こう」へ歩みを進めた場所。

その同じ場所で、ストーマと生きる方々が、和と洋、伝統とモードを自在に行き来する装いを纏い、ランウェイを歩む——。

これ以上にふさわしい舞台は、ほかにありません。


■ ステージに立つのは、ストーマと生きる方々

ランウェイを歩んでいただくのは、
日々、ストーマパウチとともに自らの人生を歩んでいる、当事者の皆さまです。

そのお一人お一人を彩るのは、西陣織・京友禅をはじめとする京都の伝統工芸、そして 和装・洋装の枠を越えた、現代のモードファッション ——。 千年の都が育んできた手仕事の美と、世界のいまを映すコンテンポラリーな装いが、同じランウェイの上で出会います。

ある人は、京の織と染めに包まれて。 ある人は、ヨーロッパのモードのなかに、しなやかに。 ある人は、その両方を融合させた、まったく新しいスタイルで。

それぞれの人生、それぞれの身体、それぞれの「自分らしさ」に寄り添う装いが、舞台の上に並びます。

そしてその一つひとつの装いの中で、ストーマパウチは、もはや「隠す」ものではありません。 和洋のさまざまな表現と響き合いながら、その人自身の物語を語る、かけがえのない「装い」の一部となります。


■ 「誰もがオシャレを楽しむ時代に」

ストーマがあっても、車椅子に乗っていても、おむつをつけていても。

身体の状態にかかわらず、すべての人が「自分らしく装うこと」を当たり前に楽しめる社会。

それが、私たち日本福祉医療ファッション協会が掲げ続けてきたビジョンです。

2026年10月6日、パリのこの歴史的な舞台から、その風景を世界の皆さまへとお届けいたします。

本番に向けて、モデルの皆さま、京都の工房の皆さま、医療関係者の方々、そしてご支援くださる多くの皆さまと、心を一つにして駆け抜けてまいります。

引き続き、温かいご声援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。